【ネタバレ注意】『シン・エヴァンゲリオン劇場版:||』に関する雑感
公開が月曜だったので、普通の会社員をやってるたけおさんはすぐに見ることが出来ませんでしたが、最初の日曜日を迎えたタイミングで見ることが出来ました、『シン・エヴァンゲリオン劇場版:||』(以下「シン・エヴァ」)。
まぁ、一応、リアルタイムでTV版~新劇場版までを見てきた人間として、感じたことをまとめておきたいなぁ、というのが今回の記事の内容です。
「雑感」としてるのはかなり適当に書き殴るつもりだから。
タイトルにもあるとおりネタバレを含む書き方をするつもりなのですけど、細かな知識やら専門用語的なところは避けつつ(というよりよく分かってない)、感じたことを綴っていこうと思います。
「ああ、終わったんだなぁ」
というのが、見終わった後最初に感じたことでした。
「新劇場版」としてではなく、「エヴァンゲリオン」というコンテンツがひとつの終わりを迎えたんだなぁ、と。
私はアニメーションというメディアでしかエヴァを追っていなかったので、それ以外(ゲームとかコミックとか)はあまり詳しくはないです。
それでもTV版の最終回を見て、劇場版が公開されるという流れになったら「これは見ないといろんなことが分からん!ちゃんと理解できるような終わり方になるんだろう」と思ったものですが、最初に「Air/まごころを、君に」を見終わった後、何が何だかわかんない感情で支配される結果に。
最初に「どうだった?」と感想を聞いてきた友人に思わず「気持ち悪い」って答えてしまったぐらいですしね。
そのくらい、なんと評価?表現?したらいいのかわかんないという印象のまま、エヴァに対する興味は薄れていったのでした。
その後、新劇場版が公開されるってんで、まぁ一応見ておこうと言うわけで劇場に足を運び、「破」を見たときに「あ、これはちょっといい感じに話が終わっていくのか?」と思ったら「Q」で頭をぶん殴られたような感じになり、「どっちにしろコレは最後まで見ないとわかんないんだろうなぁ」という気持ちで「シン・エヴァ」に臨んだわけです。
紐解かれていった謎達
「シン・エヴァ」では、「新劇場版」の中でばらまかれていった謎に対する答えが色々と明かされていきました。
中心となる「人類補完計画」や、それに対してゲンドウが行おうとしていたことをはじめとして、アスカが「惣流」ではなく「式波」だった理由やら、「Q」の冒頭でミサトがシンジを突き放し、アスカがぶん殴ろうとしていた理由、カヲル君の正体など色々なことが語られ、または言外で表現されていたりしていて、色々なことが「分かる」形になっていたと感じました。
もちろん、語られなかった(語りきれなかった?)内容もありますが、そこはまぁ、考察の範囲で考えてもいいんだろうし、もしかしたら何らかの形(Blu-ray限定版とか)で語られることもあるかも知れないですね。
とはいえ、シンジの視点を中心に語られてきたこの物語が、シンジ自身の成長で終わりを迎えたことで、「新劇場版」は語るべきところを全て語ったのではないかと考えています。
なにより見ている私が色々すっきりした気分になっているから、それでいいんじゃないかと。
4DXでの「シン・エヴァ」
今回、「新・エヴァ」は4DXで見ました。
特に理由はなかったんだけど、4DXの席が空いていたんで「せっかくだから」という感じで見た訳なんですが。
過去に体験していた「機動警察パトレイバー劇場版」と違い、戦闘シーンが結構あるもんだからまぁ揺れる揺れる。砲撃のたびにビカビカとスクリーンの両端でライトが瞬くわ背中からエアー噴射してくるわ、エヴァ同士の殴り合いでがったんがったん揺れるわ背中に振動くるわでなかなかのアトラクション感がありました。
でも一番笑ったのは、アナザーインパクト炸裂直前でエヴァが大量に真っ白なアヤナミ化して空から落下(?)しているシーンで雪が降ってきたこと。
雪じゃねぇよそれぇ!?
ゲンドウとシンジ、そしてユイ
ラスト近くでエヴァ13号機(ゲンドウ搭乗)と初号機(シンジ搭乗)の壮絶な親子喧嘩の果てに語り合うシーンで、ようやく、今まで全くと言っていいほど語られて来なかったゲンドウの目的が語られました。
外側からゲンドウの言い分を聞いていると「エゴだよそれは!」ってどこかのMS乗りのセリフが聞こえてきそうな感じではありましたけど、結局のところ「ユイにもう一度会いたい」だったんだなぁと。
これまでの映像で片鱗のように印象を与えてはいたのだけど、それをはっきりとした言葉で息子に語ったことは、彼にとっての「終わり」だったのでしょうか。
シンジ自身が成長したことで、「けじめ」をつけることが出来た。そしてその結果、シンジもゲンドウもユイに会うことが出来た。
家族が一堂に会するも最後だったろうけど、シンジはそれを乗り越える心を手に入れたのだから、きっとそれで良かったのでしょう。
○波
綾波、式波、真希波。
新劇場版で何でアスカの名前変わったの?的なところはずっと謎になってきましたが、これも「シン・エヴァ」で明らかになったところですね。
結局のところ、「調整された人間」だからというのが簡易的な表現ですが、要するに、エヴァへの適性はユイに連なるような形でしか見いだせなかったのが新劇場版なのかなぁと。
だから、惣流家は存在しなくなったし、トウジもエヴァには乗らなかった。
マリに関しては全てが語られたわけではないですが、冬月副司令との会話シーンや、そのあたりで挟まれた回想シーンでセカンドインパクトがらみなんだろうなぁと言うところまでは想像出来ますけど。
でも、アヤナミタイプとシキナミタイプがユイベースで、マリは多分それとは違うアプローチで適性を獲得したのだと考えると、もしかしたらラストシーンのマリは、「真希波」ではないのかも知れませんね。
そんなわけで
雑に語ってみました。
これでよやく他の方のネタバレ感想とか読めるわー…。
(できる限り自分で感じたことを文章にしたくて、ネタバレからはずっと目を背けていたのです。でもはてブで宇部興産関連のエントリーだけは鑑賞前に見てしまっ、てその記事だけはグーでぶん殴りたくなりました)