たけお×めも

たけおさん家の蔵の中

たけお蔵人/たけおX(Twitter:@takeox)が色々なことをメモのように書き記すところ。

「機動警察パトレイバー the Movie」を4DXで見てきたお話

公開が1989年。実に公開から31年が経った映画を、今また劇場で観る機会があるとは思ってもみませんでした。

というわけで、2020年7月17日から公開された「機動警察パトレイバー the Movie 4DX(サウンドリニューアル版)」を観てきたレポートです!

 もともと、4DX版の公開が決まった時から、観に行くこと自体は確定していたんですが、時を同じくして、入会受付が始まった公式ファンサイトにて行われていた…

patlabor-fc.com

こちらに勢いで応募したら、

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まさかの当選!!

これはもう行くだけではなくしっかりとしたレポートを書かねばなるまいと心を決め、公開3日目となる19日(日)に劇場に足を運んだのでした。

 

 ※以下、「機動警察パトレイバー the Movie 4DX」のネタバレを含む内容となります。閲覧の際はご注意ください。

 

私が行った劇場は、都心でも何でもない地方の一劇場で、近隣では1か所しかないという上映館でした。

 

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劇場前で見かけた、4DX 16の特殊効果。

こんなにあるのかぁ…でも、雪とかはさすがに今回対象外だなぁ、とか思ったり。

私個人としては、4DXは初体験なので、こういう説明書きとかにも気をひかれたりしたのでした。

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スクリーンに入る前に、手荷物はロッカーに預けることができます。

 銭湯とかでもよくある、「100円を入れるけど、荷物を取り出すときに返却されるロッカー」です。

実際のところ、水が出てきたりするので、預けたほうが無難なんでしょうね。

…今だとコロナがらみとかもあって、気を付けないとロッカー前が密集しちゃいますけど。

 

ともあれ、荷物を預けてスクリーン内へ。

席は、うまいこと中央あたりが空いていました。 前方2列目なので大スクリーンを堪能できます。

 

 

スクリーン上では、同日に上映が始まった「今日から俺は!劇場版」の予告編を流していました。

…というか、2020年に「機動警察パトレイバー」と「今日から俺は!」が同じ劇場で上映されてるってどゆこと!?と一瞬思ったりしました。片方実写版だけどね。

 

そんなわけで、ここから本編の感想になります。

 

ストーリー自体は、1989年の上映時から劇場、ビデオ(VHS)、DVD,Blu-rayと様々な媒体で見てきたし、オールナイト上映会にも行ったことがあるので、重要なセリフとか各シーンとか音楽が流れるタイミングまでしっかり覚えていたつもりだったのですが、4DXが加わったことで、また一味違う体験をすることができました。

 

例えば、冒頭のX-10の暴走をヘルダイバーが止めるシーン。

輸送艇からヘリダイバーが射出されるところでシートが揺れる。うん、これはまぁ想像できる。

着地時にやっぱりシートが揺れる。うん、これもわかる。

歩き始めるヘルダイバー。その歩行に合わせて、左、右へと揺れる。……えっ??!!

なんだこの「レイバーに乗ってる」感!?

あとでシートを確認してわかったんですが、4DXのシートっていくつかのシートがセットになってつながってるような感じみたいなんですね。

で、場面にシンクロして座席がうねる、という「モーション」効果で、座席が傾くようなのです。

これを最初に体感した時には「マジか…!?」と衝撃を受けました。

だって、これが最初から最後まで続くんだよね!?どこまで細かい調整したん?!めっちゃ大変ちゃうの!?と半ば混乱しつつ、シーンが進むのを見守ってました。

そうこうしているうちに、ばらまかれる弾丸。

それに合わせて、背後から「バシュッ!」という音とともに後頭部をたたくエアー(空気の塊)。

ああ、なるほど、銃撃の表現ってこうなのね、と思ってたら。

 

バシュッ!バシュッ!バシュッ!バシュッ!バシュッ!バシュッ!バシュッ!バシュッ!!

 

左右から間髪入れずにエアーが容赦なく後頭部をたたき続ける。

 

あー、そうですよね。

X-10、ハチの巣になっちゃってるもんね……。

 

とまぁ、こんな感じで、激しいシーンではシートが揺れるわ振動するわとがんがん体を襲ってくるわけですが、通常のシーンでも、乗り物関連のシーンではだいたいシートを揺らしてくれます。

箱舟の上空をヘリが飛んでいるシーンから、箱舟内のベルトコンベアを動くレイバーのシーンに、自動車での移動シーンやゼロハンにノーヘルで二人乗りのシーンなど。

でも南雲隊長が零式のコクピットから降り立った時にシートが揺れたのはちょっと(心の中で)笑った。そこまで揺らす……?

 

あとは4DXでの上映ではよくうわさで聞く「水」演出。

機動警察パトレイバー the Movie」の中では、前半の暴走レイバー(タイラント2000)を2号機が止めるシーンと、後半の箱舟のシーンくらいだろうなぁと思ってました。

 

で、まぁ、実際、2号機がタイラントと一緒に川に落ちるわけですよ。

その瞬間。

 

ブシューッ。

 

前の席から水が噴き出してきました。 ……そういうギミックかよ!?

結構な量の水が噴き出て体の全面が濡れます。でもまぁ、タオルが必要なほどではないかな。

 

そして雨。

こちらは前の席からではなく、上から降ってきます。こっちもまぁ、大量に降ってくるわけでもないので、映像に没入できなくなるということはなかったです。

映像への没入という点でちょっと残念だったのは「風」。

当然ながら後半の箱舟突入は巨大台風が迫ってくる中のシーンとなるので、外でのシーンは強風が吹き荒れます。

しかしその風は当然のことながら人口の風なわけで、風を起こしているモーターの音が思いっきり聞こえてくるんですよね。「ブォーン、ゴォーッ!」って。

BGMが流れているような盛り上がっているところではあまり気にならないのですが、たとえば帆場が箱舟から飛び降りるところとかは静かなシーンなので、風を起こす音がどうしても聞こえてきちゃうんですよね。

今、人間が人工的に風を起こすとしたらしょうがない形とはいえ、ここまでいろいろな演出ができるのにもったいないなーと思ったりしたのでした。

でもまぁ風はチャレンジングだなぁと思ったし、前の席(と思われるところ)からポップコーンの匂いが漂ってきたのが冒頭のハイライトだったりもしました(笑)。

 

 

他にも、ライアットガンの発射時にフラッシュが瞬いたり、背中から抜き手が襲ってくるかのような振動が襲ってきたり、X-10停止の際に煙を思わせるスモークが発生したりと、様々な演出が楽しめる4DXでした。

一つ気になっているのは、(もしかしたら気のせいかもしれないのだけど)カメラの移動に合わせてシートが動いていた気がするんですよね。

左から右、上から下など、カメラがパンするのに合わせて、微妙にシートが動く。

まるで視線を誘導しているかのような印象を受けたのですけど、もしこれが演出として仕込まれてたのだとしたら「どんだけ細かいねん!」と言いたくなっちゃう。

ちなみに、シートの上下移動というのは、いわゆるZ軸移動(座面の上下移動)ではなくて、マッサージチェアのリクライニングみたいに、背もたれが動いてるような感覚。これについては、レイバーの起動シーンでキャリアから起き上がるときにこの動きを感じたので、まったく動いていないということはないと思っています。

 

もっかい確かめたい……というよりだれか友達誘ってこの体験を共有したい!!

そんな風に感じた、4DX初体験でした。

上映期間はだいたい2週間くらい(7月末くらいまで)がほとんどかと思いますので、パトレイバーや4DXに興味があるのだったら、ぜひぜひ体験してみてください!そして感想教えて!!

 

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↑入場特典としてもらえるクリアファイル。なくなっちゃうかもしれないので、欲しい方は早めに劇場へ!!